花粉のプレパラートづくり Wisdom96 そろそろ花のシーズンも終わると言うことで、花粉のプレパラートを作ってみようと言うことになりました。 実際に購入するとなると10枚で4000円(定価)ということでかなりの出費です。 自作で何とかなれば他の物品購入に回せますね。 やってみた感想は『以外と簡単』というものです。 では、下を参考にみなさんもどうぞ・・・(^^)v。
今回はグリセリンゼリー法という方法で作成しました。 手順は以下の通りです。 ↓クリックしてもらえればジャンプします↓↑クリックしてもらえればジャンプします↑
花粉の採集 グリセリンゼリーを作る 封入する(プレパラートづくり) 検鏡する グリセリン法のメリット 花粉の形について 他の花粉観察法
【花粉の採集】【グリセリンゼリーを作る】
花粉の採集は当然の事ながらタイミングが重要です。
今回は春にためておいた『マツ』の花粉も使いました。
保存には『尿検査用のスピッツ管』がばっちり。
冷凍保存しておけばOKです。
冷凍庫で保存しています。各学校で余っているかもしれません。保健の先生に聞いてみる価値はあります。
でも、今年度から『中がみえない褐色』になってしまいました。これはちょっと残念ですね。
【封入する】
【準備】ゼラチン末・フェノール・グリセリン
1・ゼラチンの粉末7gに、水42mlを加え2時間ほど放置。
2・熱を加えて溶かした後、フェノール1ml、グリセリン38ml を加える。
3・よくかきまぜて瓶の中に流し込んで、そのまま放置して固め る。
※このときの瓶はフィルムケースで十分。
【検鏡する】 下の画像はこの方法で作成したプレパラートを 顕微鏡で観察し、デジタルカメラで撮影したものです。 倍率はいずれも(×600)です。 マーガレットだけ染色しています。
【準備】アルコール・染色液・グリセリンゼリー・封入剤 マッチ・スライドガラス・カバーガラス・その他 染色液は今回メチレンブルーを使いました。※封入の仕方は基本的に他のプレパラートと同じです。
1・スライドグラスに花粉をのせ、アルコール(消毒用アルコールで十分)を1〜2滴落とし、花粉の汚れや色素を取ります。
2・花粉を染色したいときには、染色液やインクなどを使って染色する。
3・花粉の周りからアルコールを落とし、花粉をスライドグラスの中央に寄せながら、余分な染色液や水分を取る。
4・花粉の上にグリセリンゼリーを耳かき1杯分ほどのせ、ライターかマッチの火でスライドグラスの下からあたためる。
5・グリセリンゼリーが溶けだしたら、火を止め、上からカバーグラスで封じる。
6・よく冷えてから、はみ出したグリセリンゼリーやスライドグラスの汚れをふき取ってできあがり。
7・涼しいところに保管しておく。
※グリセリンゼリーが沸騰するとプレパラートに気泡が入る。
加熱をやめるタイミングが重要!溶け出したら余熱でOK!
永久プレパラートにするには、カバーガラスの周囲をユーキット液などで封入すればOK!それがなければ透明のマニキュアでも十分でしょう。その方が安上がりですね。
【メリット】
マツの花粉 ユリの花粉 ハリエンジュ マーガレット 【花粉の形】 花粉をその外形から,球形,卵形,三角形,多角形,多数集合形と, その他の6類型に分けることができます。
グリセリンゼリー法は何がよいのでしょうか? 考えてみましょう!1・グリセリンゼリーを一度作っておけば、野外でも、数分で花 粉プレパラートができる。
2・プレパラートの周りを透明のマニキュア用で封じれば永久プレパラートとして利用できる。
3・グリセリンゼリー法だと表面が膨潤状態(<膨潤型>めしべの柱頭についた状態 )で観察できる。スライドグラスに花粉をそのままのせて顕微鏡で見ると、花粉は乾燥(<乾燥型>やくから出たままの状態)した状態ですから。
<膨潤型>と<乾燥型>のどちらの状態なのかによって、そのイメージは大きく異なったものになるのです。
【もう一つの花粉観察法】 もう一つ身近な花粉観察法に『蜂蜜』の観察があります。
6類型
植 物
球形
オシロイバナ(オシロイバナ科),ムクゲ,フヨウ,オクラ,ハイビスカス,(アオイ科),アサガオ,ヒルガオ(ヒルガオ科),トウモロコシ,エノコログサ(イネ科)
卵形
ユリノキ(モクレン科),テッポウユリ,スカシユリ,ノカンゾウ(ユリ科),ムラサキツユクサ,ツユクサ(ツユクサ科)
三角形
ツバキ,チャ(ツバキ科),オオマツヨイグサ(アカバナ科)
多角形
オニグルミ(クルミ科),
多数集合形
ネムノキ(マメ科),クチナシ(アカネ科)
その他
クロマツ(マツ科)
1・ハチミツを1滴スライドガラスにとり、カパーガラスをかけて検鏡する。
2・ハチミツ1gを遠沈管にとり適量の水で薄め、x1000〜x2000rpmで5分間遠心分離器にかける。上澄みを拾て、2〜3回この操 作を繰り返します。残滓を少量の水に懸濁し、その一部をスライドガラスにとり検鏡すればいいのです。
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