Wisdom96 豚の肺のシリコン注入標本づくり
1999年度最後の取り組みとして、豚の肺のシリコン注入標本をつくりました。 日数はかかりますが、なかなか美しい標本になります。 お薦めの取り組みですね。
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Step1:肺を入手する(大きさ的にもブタでしょうね) |
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Step2:気管・気管支を確認して、コーキング剤を注入する |
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Step3:コーキング剤が固化するまでの時間、水中に放置する |
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Step4:水酸化ナトリウム水溶液などで肺組織を融解する |
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Step5:熱湯・流水・ピンセットなどで残った肉片を取り除き、完成 |
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*ブタ肺*コーキング剤(シリコン)*コーキング充填用ガン*水酸化ナトリウム*酸素系漂白剤*大型水槽*ピンセット*ゴム手袋*保護用眼鏡*******etc****** |
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ブタの肺を入手します。近所の食肉センターが良いでしょう。なければ全国に宅配してくれるのが、入手DataBaseにでていますので参考にしてください。 |
気管支を選んで、そこのコーキング剤を注入していきます。かなり力がいる作業です。何人かでやった方がいいでしょう。うまく充填されると写真のようになります。 |
コーキング剤が固化するまでの時間は、肺の形を保つために水中で保管します。固化までの時間は各コーキング剤、外気温によります。 |
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コーキング剤が固化したら、濃い水酸化ナトリウム水溶液で肺の組織を融解していきます。濃い溶液を使いますので、安全確保には十分以上の配慮を要します。2日もあえば良いでしょう。急ぐときは加熱ですね。 |
組織が融け、写真のような状態になります。臭いはしますが、熱湯をかけて残っている組織を取り除きます。このあと酸素系の漂白剤とともに煮沸すると、よりきれいになります。しかも臭いが気になりません。 |
流水中でピンセットなどを用いて細かな肉片を取り除いていきます。その後完成させると写真のような美しい『シリコン模型』となるわけです。これはなかなか良いできです。 |
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肺胞部分まで十分にシリコンが行き届かなかった物は、残念ながら写真のような『気管支』模型になります。それでも、なかなか見応えはあります。注入を丁寧にやることです。 |
IntelのUSB顕微鏡でできあがった物を観察すると写真のように見えます。肺胞の細かい部分までシリコンが入り込んでいます。この倍率は10×です。 |
同じく60×で観察した物です。本当にきれいに入り込んでいます。 この上の200×ではうまく観察できませんでした。 |
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ブタの肺は左肺が3葉、右肺が4葉の計7葉からできています。ちなみにヒトの肺は、左肺が2葉、右肺が3葉の計5葉。 |
左が腹側から見たブタの肺。右は腹側から見た気管支の分岐状況。シリコンを注入するには太い気管支(6.7.8)を切り裂きその先に注入した方がよい。 |
左から『肺小葉』『肺小葉と血管の関係』『肺小葉の模式図』。中図の18が肺動脈、19が肺静脈。右図の15が肺胞になる |
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家畜比較解剖図説下巻より |
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Point1:水酸化ナトリウム水溶液は濃い物を使うので、取り扱いには十分注意する。 |
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Point2:コーキング剤が手に着くとなかなかとれませんから、ゴム手袋は必要。しかも複数枚準備。 |
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Point3:机などについたコーキング剤は固化してから取るか、すぐに取る場合はクレンザーを振りかけてこする ときれいにとれる。 |
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Point4:コーキング剤の取扱説明書に書いてあるが、コンタクトレンズについたら大変らしい。 |
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Point5:気管支は横に裂けやすいので、切り込みをいれるときには十分注意したい。 |
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Point6:放置する日数を考えるときっと夏はやめた方がいい。 |