【エゾシカ前肢の解剖】

北海道ではエゾシカが増え、農業への被害などがかなり深刻化しています。

エゾシカの生息数自体を人間が調整するという試案が出されたりで錯綜しているところです。狩猟期間が長期化したり頭数制限の緩和など前置き的な措置もとられています。

また、エゾシカ猟ので犠牲になったエゾシカの死体の処理の問題もでてきています。

放置された死肉を猛禽類が食べ、間接的に銃の弾(鉛)を体内に取り込んでしまい中毒死すると言うことが多く報告され、生態系の維持が心配な状態だという話もあります。

そんな中、狩猟解禁日にある町のエゾシカ解体業者の方から、エゾシカの前肢の部分をいただきました。早速それを解剖してみた結果です。

ピンぼけの写真が多いのですが、ご覧ください。

【エゾシカの前肢】

取り組みの様子
蹄の裏の部分
蹄の横からの写真
手骨格1

まず皮を剥ぐ作業です。これが結構大変です。筋肉がほとんどついていないことがよくわかりました。

普段なかなか見ることのない蹄の裏です。かちかちのイメージですが、実はきちんとクッションがあるんですね。副蹄などは、気がつきにくいですね。

蹄を横から見たところです。蹄と副蹄の位置関係が非常によくわかりますね。爪の部分はなかなか美しいです。

ヒトでいうと指の付け根に当たる部分です。このままだと余りよくわかりませんが、次の写真になると、実にうまくできていると納得です。

手骨格2
中手骨1
中手骨2
腱の様子

横から見た部分です。当然なのですが、副蹄の部分にまできちんと腱が届いています。うまくできています。

この部分がなめらかな動きをするのは、ぬるぬるとした液体で満たされているからです。納得してしまいます。

この溝は、滑車間切痕というらしいです。関節・腱が絶妙に組み合わさっています。捻挫・骨折は恐ろしい・・・。

腱は単純に一本ではありません。これは総指伸筋の断面です。スムーズに動くようになっています。

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