地球(広義には他の惑星を含める)の周囲の軌道を回る人工物体のうち具体的目的のあるものをさす。使用済みのロケットやそれらの破片は浮遊物として区別している。
打上げにはふつう2〜3段ロケットを用い、一定高度で水平方向に第一宇宙速度またはそれ以上の速度を与えることにより円または楕円軌道に乗せることができる。軌道傾斜角が90°の軌道を極軌道といい,北極と南極の上空を通ることになる。また軌道傾斜角が0°で軌道高度が約3万6000kmの円軌道は静止軌道(静止衛星)と呼ばれる。なお最近は軌道を周回しているスペースシャトルからの人工衛星打ち出しも行われている。
一定以上の速度で地球から水平に投射された物体が地球を周回するようになることは,すでにニュートンも《プリンキピア》で明らかにしていた。それがロケットの構想と結びつくのは19世紀後半で、実際の人工衛星の打上げは、1957年のソ連のスプートニク1号が世界最初であった。米国は1958年のエクスプローラー1号で初めて成功、その後フランス(A-1・1965年)、日本(おおすみ・1970年)、中国(東方紅・1970年)、英国(プロスペロ・1971年)等が自力の打上げに成功した。人工衛星を大別すると,科学探査をする科学衛星と,通信衛星,気象衛星,航行衛星,測地衛星,軍事衛星などに分けられる。有人衛星は1961年のソ連のボストーク1号が最初。