スーパーマーケットには、いろいろな食材が並んでいます。毎日、何気なく買い物をしている人が多いと思いますが、野菜や果物、肉や魚などの食材を実際に手にとって観察してみると、いろいろな視点から生物のことを学ぶことができます。
生物について勉強しようとすると、中学校の理科や高校の生物で習う基本的な知識が必要と考えている人も多いでしょう。確かにそのような面もありますが、教科書の内容を勉強し、暗記する事することだけが生物を学ぶことではありません。むしろ、身の回りの生き物や素材に気がつき、興味を持って観察したり、調べたりすることが重要ではないでしょうか。それが、生物の世界の扉を開く事になるのです。
本書では、生物のことを学ぶ扉として、スーパーマーケットを選んでみ ました。身のまわりで手に入れることができる食材を中心に、やさしく楽し く生物のことを学べる本とするよう心がけました。
執筆にあたった私たちも、スーパーマーケットに頻繁に通い、スーパーマーケットには実に多くの生物的な素材があることを再認識しました。この面白さを少しでもわかりやすく伝えるにはどうすれば良いかと、4000通以上のメールをやり取りしてなんとか完成させる事ができました。
本書を手にしたことをきっかけにして、読者の皆さんが、毎日の買い物や食事がより楽しくなり、さらに、生物のことについて興味を抱かれたならば、著者としてこれほど嬉しいことはありません。
最後になりますが、本書の編集作業を担当して頂いた秀和システム株式会社の編集部の皆さんにお礼を申し上げます。